プレカットと相反する立場に立たされているのが大工による墨付け、刻みです。従来では当たり前の工程でしたが、大工職人の減少等を背景に1990年ごろより急速に普及したプレカットにより2005年には、大都市部でのプレカット率は90%を超えるまでになりました。

現在の住宅は工業生産化され、いわゆる「本物の大工」でなくても施工が可能になりました。というかそもそも企業は「本物の大工」を必要としないでも建てられるような家を開発してきたのです。このような時代背景の中、今度は建築大工による日本古来の伝統技術の継承が問題となってきました。

さて、業界のうちわ話はここまでにしましょう。
問題はお金を払い実際にその家に住むお施主様にとって、この事がどうなのか、です。


しかしそう言われても、よほどのこだわりがない限り工期短縮で安く上がるプレカットを選択するような気がいたします。なぜなら、最近の住宅では出来上がった状態を見るだけではプレカットなのか職人による刻みなのかが分からないからです。そうなれば、同じ出来栄えなら少しでも安い方がいい、となるのではないでしょうか。